
最近、暑かったり涼しくなったりと気温の変化がすごいですね

季節の変わり目は体調を崩しやすいので皆さん体調に気をつけて下さい。
今回の報告は、現在NPOに研修で来ている玉川大学4年生のお姉さん(森のようちえんでは、ゆきの先生として人気者)に書いてもらいました。以下、元気いっぱいの報告をぜひご覧ください(●^^●)
さて、8月26日㈭に行われた第3回森のようちえんでは35度を超える猛暑の中、普段入ることができないバードサンクチュアリの森の中を探検してきました。
0歳〜小学5年生まで10名のお友達がご家族で集合!

観察舎にある望遠鏡の裏側から水辺にいる生き物や植物を観察しました。
特別講師はバードサンクチュアリの管理をしている認定NPO法人生態工房の増永望美さんと、日本野鳥の会東京都支部探鳥会リーダーの高橋嘉明さんです!

森を歩いていき、プラタナス広場に到着

プラタナスの幹の長さを小学生のお友達が協力して測りました。
その長さはなんと2m24p

ジャイアントパンダが巻き付いても余るくらい大きい木にみんなビックリ!

さらに森を進み、途中でたくさんの生き物を観察して、いざカゴワナの引きあげへ!
外来種捕獲用のカゴワナはあらかじめ池に仕掛けていました。
お友達同士で協力して引きあげ、中を見たら大きなアメリカザリガニが!!
他にもモツゴなどの魚もいて、ワナにかかった水の生物にみんな興味津々

外来種がいることで元々そこに生息していた在来種が食べられてしまったり、在来種が食べるエサを外来種が食べてしまい餓死してしまうなど、外来種を放置していると在来種が絶滅してしまうかもしれません。そのためにも外来種の駆除はもちろん、「持ち込まない」ことが重要だと教えてもらいました。

池の生き物を観察したら最後に樹液に集まった昆虫を観察

珍しいクロカナブンを見ることができました!
最後にみんなで「みどりー!」

暑い中、お疲れ様でした!

今回の森のようちえんでは普段見ることができない生き物や植物を観察し、外来種の問題について教えてもらいました。いつも以上に見つけにくい環境にもかかわらず、みんな生き物を見逃さずに観察していてすごかったです!
第3回森のようちえんが終わってすぐ、8月29日㈰に第4回目森のようちえんも行いました。
3歳〜小学3年生まで7人のお友達がご家族で集合!

今回のテーマは「夏の終わりの森探検」
特別講師は日本野鳥の会東京都支部探鳥会リーダーの高橋嘉明さんです!
初めに嫌われ者のイモムシ・ケムシを好きになろうということで、クチナシにいたオオスカシバの幼虫を観察しました


ブリブリの大きな幼虫ですが、触ってみるとふわふわでマシュマロみたいな触り心地でした。
普段、虫を触るのが苦手な子も触り心地が良かったのか触れていました。
初心者向けのイモムシですね


高橋先生がカマキリの羽を見せてくれました!
普段じっくり観察することができないため、親子そろってカマキリに釘付けに

公園の雑木林では、秋の訪れを知らせるように青いドングリが実っていました!
クヌギやコナラ、マテバシイ、スダジイなど様々なドングリがあるので皆さんも探して比べてみて下さい!

探索していると、なにやら葉のついたドングリがたくさん落ちているところが!
これは「ハイイロチョッキリ」という虫がドングリに穴をあけて産卵した後、枝ごと落としたあと。
名前に「チョッキリ」とあるように枝がはさみで切ったようにスッパリ切れていました。
葉っぱのついたドングリが落ちていたら、チョッキリ虫のせいかもしれません!
さらに歩いていくと緑の葉が生い茂る中、茶色に枯れた木が目の前に!

これはカシノナガキクイムシによるもので、彼らは「ラファエレア菌」という菌を運びます。
「マスアタック」という集団的に幹に穴をあけ、中に運ばれた菌が繁殖し、水を吸い上げる機能を弱らせてしまうため、枯れてします。
その証拠に穴が開いているところから樹液が出ています。
皆さんの周りに穴が開いていて樹液が出ている木を見つけたら、カシノナガキクイムシのせいかもしれません!
今回の森のようちえんでは、夏の終わりということでイロハモミジやハナミズキの実、青いドングリを始め、この時期にカシノナガキクイムシによって枯れるマテバシイや、ドングリに産卵するハイイロチョッキリなどを観察することができました

秋になり紅葉に目が行きがちですが、落ちる前のドングリやそれらを利用している秋の生き物などにも目を向けて、日常生活の中から見つけてみて下さい!