8月の森のようちえんで夏のおわりの森探検が終わってから
あっという間に秋めいてきましたね。
今日は、ゆきの先生が、8月29日の森のようちえんで、ちょっとだけ出会えた
森のおもしろ生き物たちを紹介します☆
その名は「コシアカスカシバ」です

【訂正】森のようちえんでは「カシコスカシバ」と言いましたが、高橋先生が後日詳しく調べたところ「コシアカスカシバ」でした。
カシコスカシバとの違いを比べてみてね!

クチナシの木にいたオオスカシバの幼虫は成虫になると羽が透明になります。
同じ仲間ではないですが、同じく成虫になると羽が透明になる「ガ」です!
本来、チョウやガの羽には鱗粉がありますが、彼らは羽化したら鱗粉を落としてしまいます。
なぜでしょう…?それはコシアカスカシバの見た目に関係しています!
皆さん、コシアカスカシバが何の虫に見えましたか?

そう、黄色と黒が特徴の「スズメバチ」です

(これは「オオスズメバチ」です。上の写真と見比べると、見た目そっくりですね!)
彼らは「毒をもっていないガ」なので、「ハチ」に「擬態(ぎたい)」することで
「刺すぞ!危険だぞ!」ってアピールして、自分を守っているのです。
ハチに似せるため、羽を透明にするなんて、すごい戦略です!
先生も飛んでいる姿を見たときは「スズメバチだ!」と騙されてしまいました(*^^*)
【おまけ】これは「トラカミキリ」という虫で、コシアカスカシバと同じようにカミキリムシがハチに擬態(ぎたい)しています。

コシアカスカシバは植物の葉っぱではなく、
コナラやクヌギなどブナ科の木の幹に卵を産みます。
幼虫は木の幹を食べて育ち、蛹になって飛び出していきます。写真の〇はその蛹の抜け殻です。
(この近くで産卵しようと飛んでいるコシアカスカシバを見つけました。)
開いた穴から樹液が出てきてスズメバチなどが集まるため、
彼らの天敵にはスズメバチも含まれます。
天敵の姿に似せて襲われにくくするために、このような姿へ進化したのかもしれませんね!
今の時期にブナ科の木の近くで見ることができるので、本物のスズメバチと間違わないよう気を付けて観察してみてください!